バックパッカー税

2016年7月1日から「バックパッカー税」なるものが導入されることをご存知の方も多いのではないでしょうか。バックパッカーズ=ワーキングホリデー。要するにワーキングホリデービザで働く場合、これまで年収$1,8000以下の収入であれば非課税となっていたのが、全ての収入に対して32.5%の所得税が課せられ、かつ、帰国によるスーパーアニュエーション積立金返還に対しても35%の税金が課せられることとなります。

税制改正が発表される以前である2014-2015年会計年度におけるワーキングホリデービザ発給数は173,491で前年比5.4%減でした。労働力としてワーキングホリデーメーカーに依存するツーリズム・ホスピタリティ業界では、今回の税制改正によりオーストラリアを訪れるワーキングホリデー者数が更に減ってしまうのではないかと懸念。ワーキングホリデービザ申請料AUD$440の見直し等を訴えています(カナダの申請料はCAD$150)。

32.5%と聞くと「えーーー!涙」となりますが、オーストラリアの最低賃金は日本と比べると非常に高く、俗に言う、サービス残業もなければ、週末・祝日労働特別手当が付けられるほど。結局のところ、“バランス”がとれているのかもしれません。
ワーキングホリデービザに関係なく、より良い給与体系や環境で働くには、やはり「英語力があるのは前提で、その他に何ができるのか?」です。日本でも「使える英語」が重要視されてきていますが、英語が第一言語であるオーストラリアでは当然のこと。幾らか寄り道をしてでも英語力を上げることで将来の選択肢はその分広がるのです。英語学校へ通うことも重要ですが、それ以外にも1日1英単語、洋画鑑賞、英字新聞の閲読などなど、英語環境に浸る時間をできるだけ作り効率良く英語力を高めましょう!